全てが終わりを告げる時
世界の最期
゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
何だろう、この白い砂は……
少女は不思議に思いながら、砂の上を踏み歩く
その白い砂は、突如として、2棟の校舎裏付近から敷き詰められ始めていた
粒もかなり小さめで、寺院でよく見かける石を砕いたみたいだ、と考える
「……〜〜〜〜〜っ!」
───不意に、誰かの声が聞こえた
少女が校舎の角を曲がり、進んでいくと、徐々に言葉が鮮明に聞こえてくるようになる
「ちょっと顔が良いからって、調子に乗ってんじゃねーよ! 綾瀬!!」
グシャッ
……何かが潰れる、音がした
「きゃあ!?」
その短い悲鳴の後に、続けざまに聞こえる不愉快な音
綾瀬……?
綾瀬というのは、綾瀬実栗のことだろうか?
少女は思う
それより何よりも、この先で何が起きているのか気になった少女は、声と音のした方へ走り寄った
走り寄った先───資源置き場の裏には、一人の少女の後ろ姿があった
その右手には、地面に敷かれた砂と同じく、白い砂が乗せられている
しかし周りに、先程まで聞こえていた、複数名の声の主は見当たらない
疑問に思う少女の前で、手に砂を乗せていた少女は、微笑を浮べながら、その砂を地面へ落とした
サラサラと重力に従って落ちていく砂を、呆然と眺めていれば、全てを落とし終えた少女が、流れるような黒髪を靡かせて、こちらを振り返った
そして、呟く
「……どうかしましたか?
───未來さん」
゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
何だろう、この白い砂は……
少女は不思議に思いながら、砂の上を踏み歩く
その白い砂は、突如として、2棟の校舎裏付近から敷き詰められ始めていた
粒もかなり小さめで、寺院でよく見かける石を砕いたみたいだ、と考える
「……〜〜〜〜〜っ!」
───不意に、誰かの声が聞こえた
少女が校舎の角を曲がり、進んでいくと、徐々に言葉が鮮明に聞こえてくるようになる
「ちょっと顔が良いからって、調子に乗ってんじゃねーよ! 綾瀬!!」
グシャッ
……何かが潰れる、音がした
「きゃあ!?」
その短い悲鳴の後に、続けざまに聞こえる不愉快な音
綾瀬……?
綾瀬というのは、綾瀬実栗のことだろうか?
少女は思う
それより何よりも、この先で何が起きているのか気になった少女は、声と音のした方へ走り寄った
走り寄った先───資源置き場の裏には、一人の少女の後ろ姿があった
その右手には、地面に敷かれた砂と同じく、白い砂が乗せられている
しかし周りに、先程まで聞こえていた、複数名の声の主は見当たらない
疑問に思う少女の前で、手に砂を乗せていた少女は、微笑を浮べながら、その砂を地面へ落とした
サラサラと重力に従って落ちていく砂を、呆然と眺めていれば、全てを落とし終えた少女が、流れるような黒髪を靡かせて、こちらを振り返った
そして、呟く
「……どうかしましたか?
───未來さん」
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