全てが終わりを告げる時

epilogue

変わらない町並み


変わらない生き物たち


変わらない自然


何もかもが変わらずに、世界は時を進めていた



「未來〜! ……未來?

リボンなんか見つめてどうしたの?」


「ん? なんかね……

このリボン見てると、何故か分からないけど、心が温かくなるのに、すごく泣きそうになるんだ。

まるで、何か大切なことを、忘れているみたいに……」


「……? 何それ〜?

それよりっ、早くしないと良い席無くなっちゃうよ!

もう皆、入り口で待ってるらしいし!」


「えっ、そうなの!?

分かった! ごめん、早く行こう!」



……ただ、一人


世界を救った英雄だけを消して───



END
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