全てが終わりを告げる時
路地の秘密
゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
とある町の薄暗く細い路地
日が当たらなく湿った空気と、恐ろしい雰囲気が漂うそこからは
風の悪戯なのか、奇妙な音が聞こえてくる
見るだけでも気味が悪いその道を、通ろうとする人間など殆ど居ない
稀に興味本位で通る愚かな人間が居るが
そんな人間は決して、帰ってくることは無い
その先に何が待ち受けているのか
帰らぬ人間達がどうなったのか
それを知っている者は
この世界に、片手で数えられるほどしか存在しない
その路地の横を通りすぎる町の人間達は
〝この先はきっと地獄に繋がっている〟
〝魔界かもしれない〟
〝悪魔が住んでいて、入ってくる人間を喰い殺しているって噂だ〟
〝いや、もしかしたら反対に、天国なのかもしれないぞ〟
〝ならお前行って確かめてこいよ〟
〝はぁ!?嫌に決まってんだろ〟
〝なぁ、もう行こうぜ? 気味が悪くてしょうがない〟
そう言って、そそくさと、その路地から離れてゆく
その想像は、あながち間違っていないのかもしれない
そう思って、路地に入ってゆく少女はふっ、と笑みを零した
たとえ興味本位だったとしても、路地に入ってしまった部外者は
決して生きて帰る事はできないのだから
犬も、猫も、鼠も
蟻さえ入らないその路地の先には
不思議な雰囲気を纏った
一軒の家が建っているのだ
とある町の薄暗く細い路地
日が当たらなく湿った空気と、恐ろしい雰囲気が漂うそこからは
風の悪戯なのか、奇妙な音が聞こえてくる
見るだけでも気味が悪いその道を、通ろうとする人間など殆ど居ない
稀に興味本位で通る愚かな人間が居るが
そんな人間は決して、帰ってくることは無い
その先に何が待ち受けているのか
帰らぬ人間達がどうなったのか
それを知っている者は
この世界に、片手で数えられるほどしか存在しない
その路地の横を通りすぎる町の人間達は
〝この先はきっと地獄に繋がっている〟
〝魔界かもしれない〟
〝悪魔が住んでいて、入ってくる人間を喰い殺しているって噂だ〟
〝いや、もしかしたら反対に、天国なのかもしれないぞ〟
〝ならお前行って確かめてこいよ〟
〝はぁ!?嫌に決まってんだろ〟
〝なぁ、もう行こうぜ? 気味が悪くてしょうがない〟
そう言って、そそくさと、その路地から離れてゆく
その想像は、あながち間違っていないのかもしれない
そう思って、路地に入ってゆく少女はふっ、と笑みを零した
たとえ興味本位だったとしても、路地に入ってしまった部外者は
決して生きて帰る事はできないのだから
犬も、猫も、鼠も
蟻さえ入らないその路地の先には
不思議な雰囲気を纏った
一軒の家が建っているのだ