全てが終わりを告げる時
「本当の理由はね、
僕も、この学校の警備───いや、綾瀬実栗の監視をするからだよ」
告げられた内容に目を見開く
「……私一人では、力不足だというの?
……私は、不甲斐ないというの!?」
気付けば、叫んでいた
「違う、輝祈は十分強いよ」
慎也が静かに否定する
「ただこれは、輝祈を守るためでもあるんだ
僕達を知る、警視総監と自衛隊長が決定したことだよ
勿論、僕の意志でもあるし、柚希の願いでもある
拒否権は無い」
〝守る〟なんて、言わないで……
『誰にも守られることなく、逆に誰かを守れるように』
そう心の中で、ずっと誓ってきた
けれど、言葉遣いや能力などは、意味を成さなくて
『輝祈を、皆を、何があっても守る』
そう、何度も言われた
そして、私と関わった人間は……私を守ると言った人間は───
皆、戦いの中で亡くなっていった
戦いの最中、私を守るために、自らの命を投げ出した
こうして、警視総監や自衛隊長に言われるのは初めてで
今まで積み上げてきたものが、全て崩れていくようだった
進む先が、真っ暗になったようだった
誰もが、その命を落とす
暗に、そう告げられているようだった
「……ねぇ、慎也……」
発した声は、とてもか細いものだった
僕も、この学校の警備───いや、綾瀬実栗の監視をするからだよ」
告げられた内容に目を見開く
「……私一人では、力不足だというの?
……私は、不甲斐ないというの!?」
気付けば、叫んでいた
「違う、輝祈は十分強いよ」
慎也が静かに否定する
「ただこれは、輝祈を守るためでもあるんだ
僕達を知る、警視総監と自衛隊長が決定したことだよ
勿論、僕の意志でもあるし、柚希の願いでもある
拒否権は無い」
〝守る〟なんて、言わないで……
『誰にも守られることなく、逆に誰かを守れるように』
そう心の中で、ずっと誓ってきた
けれど、言葉遣いや能力などは、意味を成さなくて
『輝祈を、皆を、何があっても守る』
そう、何度も言われた
そして、私と関わった人間は……私を守ると言った人間は───
皆、戦いの中で亡くなっていった
戦いの最中、私を守るために、自らの命を投げ出した
こうして、警視総監や自衛隊長に言われるのは初めてで
今まで積み上げてきたものが、全て崩れていくようだった
進む先が、真っ暗になったようだった
誰もが、その命を落とす
暗に、そう告げられているようだった
「……ねぇ、慎也……」
発した声は、とてもか細いものだった