君を愛さずには いられない
LA支社で多忙な毎日を送ることになった。

しばらくして河村が毎週末不在にするのを

俺は気にしていた。

いったいどこへ行っているのだろう。

シェア中のコンドミニアムは広めの4LDKだ。

個室は充分あった。

俺はユリがLAにBFを山ほどはべらせていることはわかっていたが

河村のプライベートはまったく把握していなかった。

俺は一人時間を持て余し気味な週末を

ジョギングでつぶしたり

MTBで遠出したり

天気の悪い日は部屋にこもって本を読んで過ごした。

河村は決まって週明けの月曜の早朝に帰宅し

レンタカーで俺とオフィスへ出勤するのが常だ。

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