君を愛さずには いられない
ある夜

風呂上がりにビールをと思い

冷蔵庫を開けた。

「うわぁー!」

柄にもなく大声をあげてしまい

心臓がバクバクした。

目の高さにダースベーダーの黒光りしたマスクが俺をにらんでいた。

「あいつ。」

俺は缶ビールを手にベッドルームに向かった。

ドアを開けるなり叫んだ。

「志穂、おまえ、またやったな。」

彼女は素っ裸でシーツに突っ伏してケラケラと笑っていた。

「その場に居合わせたかったな。」

と答えて腹を抱えて大笑いした。

「お仕置き、決定だ。」

俺のその一言に彼女の笑い声が一瞬静かになった。

「イケメンのくせに中身は3枚目だよね。」

そう言ってベッドの上でまた笑い転げた。

俺は缶ビールをあおって喉に流し込んだ。

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