君と出会えて
『ぜつごめんな。』
『また傍にいれそうに……ねぇかも……』小さくはかれる声
今にも消えてしまいそうな弱々しい声
『兄貴……。』
『桃華……』
秀が私の名前を呼んで震える手で私の頬に手をおく
私はその手に自分の手を重ねる
『笑って……』
「そんなことできるわけない……」
『お願い……俺は……も…もかの…笑ってる顔に……ほ、れたんだよ』
「けど……」
『……お、願い』
私は涙を必死にこらえて秀に笑顔を向ける
『ハハ。やっぱり……笑った……か、おが…1、番だな……』
『約束、守れ……なくて……ご、めん』
そう言うと秀の手が私の頬から落ちていく
「……秀起きてよ。ねぇってば」
体を揺さぶっても起きない
「いやだよ。ねぇ秀……」
約束したじゃん。どうして、ねぇ秀。
「……いやーーー!!!秀……」
そしてそこで私の意識は途切れた