クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
私の気配に気づいた永遠が私の方を振り返る。

はいはい、作りますよ、玉子焼き。

作ればいいんでしょう?

ムッとした顔で冷蔵庫から卵を取り出し、下準備をして玉子焼きを作る。

その間、永遠はご飯と味噌汁をよそい、焼いたアジの開きを皿に乗せてダイニングテーブルの上に並べた。

何で私は永遠のマンションで玉子焼きなんか作ってるんだろう。

出来上がった玉子焼きを皿に盛りつけると、永遠が皿を運んだ。

「一度家に帰るんでしょ?早く食べないと時間ないよ」

……永遠のペースで事が進められてると思うのは気のせいだろうか。

もう何も言う気がしなくて、無言で席に着く。

お互い頂きますをして食べ始めると、玉子焼きを食べた永遠がクスッと笑った。
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