クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
お願いです。

私の存在は忘れて下さい。何も突っ込まないで下さい。

「おはようございます。織田さん、今日早くないですか?」

この状況で澄まし顔でいられる永遠が羨ましい。

私は織田さんに何か言われるんじゃないかとドキドキしてるのに……どういう心臓してるのよ!

「長谷川さんから出張前に打合せしたいって深夜にメール入ってさあ。今日は八時から打合せ入ったわけ。あ~、眠い」

織田さんが眠そうに欠伸をする。

「そう言えば、長谷川部長、今日から名古屋でしたっけ」

「そう。名古屋工場視察と学会でいないからさあ。今週は凄く急がしいんだよね。戻りは来週の火曜」

「織田さんには凄く忙しいくらいが丁度いいんじゃないですか?悪さ出来ないでしょう?」

永遠が意地悪く織田さんに微笑む。

すると、織田さんは反撃に出た。永遠に直接ではなく私に……。
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