クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
「本多、お前も一緒に打合せ出る?」

織田さんが仕事モードの真面目な顔で永遠を誘うが、永遠は断った。

「すみません。俺は和久井さんの家に寄ってから出勤します。また倒れるといけないので」

また勝手なこと言って……。

私は許可してない。永遠がうちに来るなんて冗談じゃない。

私の寮なんか見たら絶句するに決まってる。

これ以上、永遠のペースで話なんかさせない。

「いいです。すぐ近くですからご心配なく。では、皆さんまた後で」

ヘラヘラ作り笑いをすると、私は二人からそそくさと逃げ出した。

後ろも振り返らず全力で走って、一分も経たないうちに我が家に到着。

鞄の中をあさって鍵を取り出すが、慌てすぎたせいか鍵がチャリンと地面に落ちる。
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