クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
「あっ……しまった」

屈んで拾おうとしたが、別の人物が鍵を拾い上げて私に差し出す。

「ありが……‼」

顔を上げてお礼を言おうとすると、そこにはブリザードの目で私を見てる永遠がいて、怖くて声を失った。

げっ……。

「何でこんな廃墟みたいなアパートに住んでるの?説明してくれるよね?」

永遠の静かな怒りをひしひしと感じる。

王子さまが大魔王に豹変している。

ああ~、やっぱり今日は厄日だ。

私は頭を抱える。

もう一度気を失ってもいいですか?
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