クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
「あれっ、杏ちゃん、しばらく会わないうちに女らしい身体になったね」

私を抱き締めている湊さんの手が私の腰を撫でていると、永遠がズカズカとやって来て湊さんにげんこつをお見舞いした。

「会社で何堂々とセクハラしてんですか、このエロ専務!」

「痛い!だって、杏ちゃん可愛いんだもん。ちょっとくらいいいじゃない?」

叩かれた頭を押さえながら湊さんが反論する。

掴み所がなくて頼りなく見える彼だが、本社では切れ者で通っている。

永遠と同じ大学を出ていて頭もいいし、仕事においても有能なのだ。

湊さんが経営に参画してからはシリウスの黒字は大幅に増加。

本多家の遺伝子は最強だ。

「いいわけないでしょ。和久井さんが嫌がってますよ」

永遠は冷ややかに返した。

「『和久井さん』って何他人行儀なこと言ってんの?俺らの大事な杏ちゃんだよ?なあ、遥斗、お前からも言ってやってよ」
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