クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
「私も同じのにします」

織田さんが近くにいた店員さんに声をかけ、ミルクティーを注文する。

紅茶に詳しい織田さんが紅茶やスコーンについて熱く語っていると、注文したミルクティーが来た。

同じミルクティーなのに織田さんのと私のではカップが違う。

織田さんのは深海の青のような真っ青なティーカップで、私のはピンクの花柄のティーカップ。

どちらも有名ブランドのものだ。

「ティーカップ凄く可愛い」

私が笑顔を見せると、織田さんも嬉しそうに笑った。

「でしょう?」

織田さんは多分……私をあのまま帰すのが心配で来てくれたんだ。

週末はここに来て本を読んでるって言ってたし、会社では軟派な上司に見せてるけど、演技なのかもしれない。
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