クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
二人に悪く思われてなくてホッとする。

「……織田さん、普通でいいですよ。恥ずかしいです」

「照れなくても大丈夫。そのうち慣れるよ」

いいえ、照れてません。お願いだから止めてください。

悪目立ちします。

そんなささやかな私の願いは通じず、織田さんは困惑している私の手を掴んで歩き出す。

ひょっとして、私の緊張を解そうとしてるのかな?

「ここが、長谷川さんの部屋」

そう言って長谷川部長が入って行った部屋を織田さんが指差す。

大きな執務用デスクが奥にあって、その前には打合せ用のテーブルと椅子が置かれている。

ちょうどスーツのジャケットを脱いでいる長谷川部長と目が合い、彼は私の目を見てにこやかに頷いた。

部屋といっても衝立で仕切られてるだけだけど、個室と違って部下も出入りしやすそう。
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