クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
私がそう宣言すると、織田さんは乾いた笑いを浮かべた。

「はは。杏ちゃん、強情だね。でも、ちょっと元気になって良かったよ」

それからお互いミルクティーを飲み終えると、織田さんがお会計をしてくれてカフェを出る。

「ありがとうございます。ご馳走になってすみません。織田さん、また実験室に戻るんですよね?抜けてきて大丈夫でした?」

「ああ、永遠達が頑張ってくれたから、もうやることってあまりないんだよね。今日はすぐに帰ると思うよ」

今日も永遠と坂田君すごく頑張ってたもんね。

仕事が落ち着いて良かった。

「そうですか。では、今日はこれで失礼します。また月曜日に」

お辞儀をして顔を上げると、織田さんが呼び止めた。

「ちょっと待って。杏ちゃん、住んでるところうちの近くって言ってたよね。送ってくよ」
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