クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
織田さんが小声で悪態をつく。

「織田さん?」

「ごめんね。これは酷いよね。ここに住まわせるわけにはいかないな。僕のところにおいでって言ったら、あの兄弟に殺されそうだし。明日、総務に寮の部屋空いてないか確認するよ。空いてなければ、うちと同じマンション借りて、湊に家賃払わせよう。確か空室あったはずだし。それくらいしてもいいはずだ。僕から湊に文句言っておくから」

「はい。ありがとうございます」

ここ以外の場所に引っ越せるのは有り難い。

マンションじゃなくても、普通に住めるアパートでいいのだ。

「いい、外に洗濯物とか干しちゃダメだよ。あっ……ひょっとしてもう干してるの?」

織田さんの忠告に伏し目がちになる。

永遠と同じこと言ってる。

肯定したらきっと呆れるだろうな。

でも……部屋干しの匂いって嫌いなんだもん。

乾燥機なんて私のお給料じゃ買えないし。

「あの……その……洋服だけですよ。下着はちゃんと部屋に」

私が言葉につまりながら必死で弁解すると、織田さんは額に手を当てた。
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