クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
永遠の言葉に頷き、私は再びピコの方を向いて挨拶する。

「私は杏です。こんにちは、ピコ」

「こんにちは、アン。可愛い名前だね」

……声の流れもスムーズで目を閉じてればきっと人間と話してると思うだろう。

それに……この返しは織田さんみたいだ。

見た目はロボットだけど、中身は本当に人間みたい。

「ありがとう。ピコの名前も可愛いよ」

にっこり微笑むと、ピコはフフッと声を出して笑った。

凄い、ロボットなのに笑ってる。

「ありがとう。アン、僕とオセロしよう」

ピコが笑顔で私をゲームに誘い、近くの椅子に腰かける。

この一連の動作だけでも凄い。

実験室にオセロが置いてあって何に使うんだろうと常々不思議に思ってたけど、ピコと対戦するためだったんだ。

ピコとじゃんけんをして色とどっちが先行かを決める。

ピコが黒で私が白。
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