クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
その衝立の横には研究員さん達の席がズラリと並んでいる。

織田さんの話では、現在知能システム開発部には長谷川部長を含めると、七十人の研究員さんが在籍しているらしい。

全員の顔と名前すぐに覚えられるだろうか。

「ここが杏ちゃんの席。庶務の仕事のことは他の部の庶務担の子が教えてくれるから安心して」

織田さんが私のデスクの上にポンと手を置く。

私の席は衝立を挟んではいるものの長谷川部長の横。

各研究チーム毎にいくつか島があって、私の席も研究員ではないのになぜか研究員さんの島の中にある。

私がいる島は縁があるのか、織田さんが取り仕切っている島だった。

庶務なんだけど良いのかな?

「坂田、パソコンの設定終わってる?」

織田さんが私の席の向かい側にいる黒いTシャツ姿の青年に声をかける。

凄くカジュアルだけど、日に焼けてて精悍な顔立ちで彼も織田さんとは違うタイプのイケメン。
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