クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
ピコが坂田君の方を向き、絶妙なタイミングで会話に参加する。

「いやいやピコ、俺は省吾だよ。省吾。はい、リピートアフタミー」

坂田君がすかさず訂正するが、ピコがやんわりと駄目出しする。

「英語の発音ダメですね。僕が教えましょうか?」

「いや……いいよ、ピコ」

坂田君がガクッと項垂れると、ピコがヨシヨシと坂田君の頭を撫でて慰める。

「大丈夫です。僕の真似をすればすぐに良くなりますよ」

「ははは。坂田を解雇してピコをうちで雇おうかな」

織田さんが爆笑しながら坂田君をからかうと、永遠がそれに追従した。

「それいいですね。ミスも減るし、仕事の効率上がりますよ」

実験室に坂田君の叫び声が響き渡る。
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