クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
やっぱりここのチームワークは抜群だ。

私は坂田君のムンクの叫びのような顔を見てクスッと笑った。

それから、実験室を退出して居室に戻ると、新入社員の受け入れ準備に取り掛かかる。

新入社員は今週まで富士山の麓にある宿泊施設で研修中。

来週からそれぞれの部署に配属される。

うちの部も五名の新人さんがやって来るが、みんな有名大学の大学院を卒業したエリートだ。

新人さんに渡す文具や判子を準備して、名簿や座席表を書き換える。

「よし、これで準備オッケー」

ニコリと満足げに笑うと、机の上の内線が鳴った。

「はい、和久井です」

受話器を取って内線に出る。

『杏ちゃん?あのさあ、寮のことなんだけど、総務から連絡があって、今近くの寮は全部埋まってるらしいんだ。明日、僕のマンションの方も聞いてみるから。ごめんね』
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