クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
「酷い顔」

自分の顔を見て苦笑すると、ゆっくり服を脱いだ。

ボタンが取れたブラウスは、もう見たくなくてバスルームのゴミ箱に捨てる。

空き巣男はもう警察に捕まったというのに、私の心はまだ落ち着かない。

全部服を脱いぐと、シャワーを浴びた。

シャワーのお湯の温度は温かいはずなのに、身体は一向に温まらない。

その上、精神的に不安定になってたのか涙が出てきて、一気に力が抜けた私は床に座り込んで泣きじゃくった。

自分でもどうしていいかわからなかった。

涙が止まらない。

ひとりになると、空き巣男にナイフを突き付けられたあの恐怖が甦る。

「怖い……助け……て……」
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