クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
でも……彼にそれを言う勇気なんてない。

永遠から目を逸らして言い訳を考えようとすると、彼が急に覆い被さってきて私の首筋の噛み跡を再び噛む。

ズキッと首筋に痛みが走ると、私は叫んだ。

「痛い!」

「俺から逃げようとするからだよ。俺の目を見て正直に答えて」

……もう逃げられないし、誤魔化せない。

きっと私が告白したら困った顔するんだろうな。

永遠の真剣な表情を見て、私は諦めにも似た気持ちで小さく呟いた。

「……永遠が好きだからだよ」

消え入りそうな声になってしまったのは仕方がない。

期待なんてこれっぽっちもしてなかったのだから。

むしろ、振られるのを覚悟で言ったのに、永遠は私の台詞に驚くことはなく優しい目をして微笑んだ。
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