クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
動揺している私とは対称的に永遠は澄まし顔。

「だからって噛まなくてもいいじゃない」

私が文句を言うと、永遠は私を見据えた。

「好きな子だから噛みたくなるんだよ。愛しくて自分のものだってマーキングしたくなる」

永遠の告白を私は涙目で即座に否定した。

「嘘だ!永遠は……私なんか好きじゃない」

だって……私は永遠とあの人がキスするところをこの目で見たんだから。

あれは夢でも幻でもなかった。

永遠は私の反応に眉根を寄せたが、すぐに穏やかな目になって私に尋ねた。

「嘘だと思う根拠を教えてくれない?」

なんでいつもそんなに理性的でいられるの?

私は上目遣いに永遠を睨んだ。

「……六年前に永遠の部屋の前で……永遠がお姉ちゃんとキスしたのを……見たから」
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