クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
スポーツとか運動は昔から好きだったし、きっと週末にジムにでも通って身体を鍛えているのだろう。

「止めるなら今だよ。どうする?」

永遠はまだ理性的で私に決定権を委ねる。

考えなくても答えは決まっていた。

私が欲しいのは昔からこの人だけだったのだから……。

あとは言葉にすればいい。

過去のウジ虫みたいな自分に別れを告げて、生まれ変わったつもりで自分の気持ちに正直になるんだ。

言葉にしなければ相手に伝わらない。

「来て。永遠が欲しい」

両手を伸ばして懇願すると、永遠は私の上着を脱がし、私に覆い被さる。

私が永遠の頭を両手で包み込むように掴むと、彼は真摯な目で囁いた。

「俺も杏が欲しい。ずっと欲しかった」
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