クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜

さらさらな黒髪に漆黒の神秘的な瞳。顔は正統派のイケメンで目は二重で鼻筋は通ってて……。女なら誰もが彼の顔に見惚れるだろう。背も織田さんと同じくらい高いし、非の打ち所がない。

ネイビーのテーラードジャケットに黒のスキニーパンツ。中のシャツは白で爽やかでクールな装い。相変わらず洋服のセンスはいい。って……何ときめいてんのよ、私。

封印していた想いが私の意志を無視して溢れ出す。

「本多、新しい庶務の子来たから、面倒見てやって。杏ちゃん、こいつは本多永遠。うちの天才だよ」

織田さんが永遠を手招きして誇らしげに紹介する。

知ってます。

私は心の中で呟く。

永遠が天才なのはよく知ってる。五歳の時から隣の家に住んでたんだから。

小さい頃からロボットが大好きだった少年は、日本最高峰の大学を首席で卒業し、ロボットの開発者になった。