クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
自分でも呆れる。

「織田さんは待ってれば大丈夫だって言ってたけどね。今度から本当に杏にGPSつけようか。いつ迷子になってもいいように」

永遠が顎に手を当てながら真剣な顔で提案するが、私はブンブンと頭を振った。

「だ、だ、大丈夫だよ。もう子供じゃないんだから」

「何どもってんの?ただの冗談だよ」

永遠がクスッと声を出して笑う。

……からかわれた。

もう!こっちは何話していいかわからなくて悩んでたのに……。

何で永遠はいつもと変わらずにいられるのよ。

私が頬を膨らましてムッとすると、永遠は私の頬に手を当てた。

「身体は大丈夫なの?朝食はちゃんと食べた?」

心配そうに私を気遣う永遠の顔。

さっきのは私の緊張を解すために言ったのかな?
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