クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
「うん。大丈夫。フレンチトーストもありがとう。美味しかったよ」

私ははにかみながらも笑顔で答える。

「そう。だったらいい。あまり無理するなよ」

永遠が私の頭をクシュッと撫でる。

「うん。永遠……あのね……」

ここで言っちゃっていいんだろうか?

「何?」

永遠に先を促される。

「指輪ありがとう」

はにかみながら永遠にお礼を言うと、私は左手の指輪をパッと彼に見せた。

「してきてくれて良かった。じゃあ、こっち来て」

私の指輪を見て永遠は嬉しそうに頬を緩めると、私の手を引いて急に歩き出した。

人ごみの中を縫って歩く永遠に、私は小走りでついていく。
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