クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
来るのは初めてだけど、今日は初日ということもあってかマスコミ関係者も多く来ていた。

真っ赤なブースの前に人だかりが出来ていて、永遠は人を掻き分けながら前に進む。

テレビカメラが数台に、一眼レフのカメラを持ったマスコミ関係者がブースの前を占領している。

シリウスのロボットはかなり注目されてるらしい。

「こんにちは。僕はピコです」

ピコが誰かに挨拶している声が聞こえた。

永遠に腰を抱かれてブースの脇から前に出ると、そこには今一番会いたくないあの人の姿。

「私は楓です。ピコ、宜しくね」

膝丈の真っ白なドレスを着た美しいその人は、ピコに向かってにこやかに微笑む。

彼女の姿を見た私は、ショックでその場にくずおれそうになった。

「お姉……ちゃん?」
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