クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
お姉ちゃん、なんか変わった。化粧のせいだろうか?

前はもっと透明感があって、清純なイメージだったのにな。

呆然と姉を見ていると、永遠が私の左手をギュッと強く握った。

「見てて」

永遠の言葉に、私はハッとして彼を見上げる。

永遠はお姉ちゃんがここに来るって知ってた?

彼は驚いた顔一つせずに、姉とピコのやり取りを見ている。

再び姉に視線を戻そうとすると、ブースの袖にいる湊さんと目が合った。

彼は私の顔を見て意味ありげに微笑むが、昨日の空き巣男を思い出してゾクッと寒気がした。

……また何か企んでいるのだろうか?

だとしたら、もう私を巻き込むのは止めて欲しい。

あんな怖い目に遭うのはもう嫌だ。

ここにはいたくない。
< 209 / 309 >

この作品をシェア

pagetop