クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
わけがわからなくて永遠に尋ねるが、彼は明確な答えはくれなかった。

「いいからついて来て」

会見の出入り口の少し先に黒いバンが止まっていて、私達がそのバンに近づくと、後部座席のドアがガラッと開いた。

「永遠、杏ちゃん、こっち」

バンの中から湊さんが顔を出して、手招きする。

湊さんとバンって似合わない。

彼って黒塗りの高級車に乗ってるのメージだし。

永遠に促されて、バンに乗り込むと湊さんの横には姉がいて、私の身体は強張った。

最初からこういう手筈だったのか。

「久しぶりね」

姉が私を見て頬を緩める。

「……久しぶり」

私はこの状況に戸惑いながら、姉に挨拶をする。

「座って」
< 220 / 309 >

この作品をシェア

pagetop