クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
すると、透かさず永遠が今日二度目のげんこつをお見舞いした。

「お前、人のものに勝手に触れないでくれる?」

ムスッとした顔で永遠が坂田君を睨むと、坂田君は「ええっ!」とぎょっとした目で永遠と私の顔を交互に見る。

「本多さんと杏ちゃんが?」

驚きの声を上げて頭を抱える坂田君。

「何か文句ある?」

永遠が坂田君に冷たい視線を投げる。

「そんなあ。うちの部の数少ない女の子で癒しだったのに……」

坂田君は残念そうにそう言うと、ガックリと肩を落とした。

「だから、お前は声が大きいんだよ。杏に気安く触れたら、今後の研究活動、どうなるかわかってるよね?」

永遠の不穏な台詞に、坂田君はコクコク頷く。

「ハハハ……ホンダサン、シャレニナリマセン。ユルシテクダサイ」
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