クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
……坂田さんで良かったのに。

私が落胆していると、織田さんと目が合って彼はどこか企み顔で微笑んだ。

その笑顔を見てギクリとする。

この人……まさか私と永遠が知り合いって気づいた?

ううん、きっと気のせいだ。

「わかりました」

無表情で永遠が返事をすると、織田さんは奥にある自席についた。

「坂田、実験用のスマホ貸して」

永遠が椅子から立ち上がり、坂田君に手を差し出す。

「いや……でも、本多さん一杯仕事抱えてるじゃないですか。俺がやりますよ」

「これは上司命令なんだけど」

永遠がクールな視線を坂田君に向けると、坂田君は今度は素直に「はい」と頷き机の上にあったスマホを手に取って手渡した。
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