クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
「昔から兄貴は楓さんに弱かったよね?」

「まあ美人だからね」

湊さんは永遠の目を見て自慢気にニヤリとする。

「ごちそうさま。でも、そんなに惚れてるなら、浮気はするなよ」

永遠は、澄まし顔で湊さんにチクリと釘を指した。

「ははは。相変わらず永遠は厳しいなあ」

湊さんは、ポンと永遠の背中を叩いて笑って誤魔化そうとする。

「まあまあ、今日はおめでたい日なんだから、そういう話はなしだよ、永遠」

私はふたりの間に入って、取りなす。

すると、湊さんが私に覆い被さるようにガバッと抱きついてきた。

「やっぱり、杏ちゃんは優しいねえ。杏ちゃんが義理の妹で凄く幸せだなあ」

うわっ、湊さん、相変わらずスキンシップが凄いんですけど……。
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