クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
17、姉の想い
「お姉ちゃんは……何で倒れたんですか?」
病室のベッドに横たわる姉の姿を見ながら、私は隣にいる湊さんの腕を掴んで問い詰める。
「杏、ここは病室だよ。落ち着いて」
永遠が私の肩に手を置いて注意する。
「だって……こんな状況で落ち着いてなんかいられないよ」
私は永遠の方を振り返って反論した。
姉が別荘で倒れた時、永遠がすぐに救急車を呼んでこの総合病院に運ばれた。
湊さんが救急車に同乗し、私と他の家族は湊さんに告げられた病院に車で向うと、姉は救急ではなくこの個室のベッドにいた。
急に倒れたにしては、段取りがよすぎる。
「楓はね……すい臓ガンなんだ。それも末期の」
湊さんは切なそうな目をして静かに言葉を紡ぐ。
まるで自分に言い聞かせるように……。
病室のベッドに横たわる姉の姿を見ながら、私は隣にいる湊さんの腕を掴んで問い詰める。
「杏、ここは病室だよ。落ち着いて」
永遠が私の肩に手を置いて注意する。
「だって……こんな状況で落ち着いてなんかいられないよ」
私は永遠の方を振り返って反論した。
姉が別荘で倒れた時、永遠がすぐに救急車を呼んでこの総合病院に運ばれた。
湊さんが救急車に同乗し、私と他の家族は湊さんに告げられた病院に車で向うと、姉は救急ではなくこの個室のベッドにいた。
急に倒れたにしては、段取りがよすぎる。
「楓はね……すい臓ガンなんだ。それも末期の」
湊さんは切なそうな目をして静かに言葉を紡ぐ。
まるで自分に言い聞かせるように……。