クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜

それでいいと思う。コネ入社とは思われたくないし、特別扱いもされたくない。

だから、永遠が他人のように振る舞ってくれているのは私にとっては都合がいい。

永遠の幼馴染みだと変に騒がれるのは嫌だ。

「本多さん、ありがとうございます」

永遠に礼を言って自分も席に座りパソコンを立ち上げるが、どうしても隣にいる永遠を意識してしまう。

耳に届くカタカタとキーボードを叩く音。

昔はそれを子守唄代わりにしてよく永遠の部屋でうたた寝したものだ。

ロボットのプログラミングをしている彼の側で勉強をしてるといつの間にか寝てしまって……。

あの頃が一番楽しくて……幸せだったな。

パソコンが立ち上がりメールの処理をしていると、私の目の前に一枚の紙が差し出された。