クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
『見るだけでいいんですね?』

永遠が無表情で意地悪くそう言うと、織田さんは慌てた。

『ちゃんと返事も頼むよ、永遠』

『もちろん、冗談ですよ』

織田さんが少し焦る顔を見て、永遠はクスリと笑う。

『お前が真顔で言うと冗談に聞こえない』

織田さんは恨ましげな視線を永遠に向ける。

『俺がヘラヘラしてたら気持ち悪いですよ』

『……まあ、それじゃあ永遠じゃなくて坂田だな』

織田さんが声を上げて笑うと、すかさず永遠が織田さんの口に手をあてた。

『だから、近所迷惑ですよ』

『……はは。ごめん。まあ、俺もお前達が結婚してくれて嬉しいんだよ。幸せな家庭を築いて、仕事の方も世間があっと驚くようなロボット作って、僕に楽させてよ』

織田さんが期待の眼差しで永遠を見ると、永遠はフッと微笑した。
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