クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
『最後が余計ですけど、取りあえずありがとうございます』

『杏ちゃん、永遠に幸せにしてもらいなよ』

織田さんの言葉に私は破顔した。

『はい』

それから織田さんと別れ、永遠と慌ただしく旅行の準備をして、次の日飛行機に乗った。

湊さんがアレンジしてくれた旅行はとても贅沢なもので、飛行機は驚いたことにファーストクラスだった。

「ほら、杏何ボーッとしてるの?着いたよ」

永遠の声でハッと我に返る。

「ご、ごめん。ちょっと婚姻届出した時のこと思い出してた」

えへっと笑顔を作ると、永遠は優しい目で微笑んだ。

「結婚のお楽しみはまだまだこれからだよ」

タクシーがその建物の入り口の前で停車すると、ホテルの三十代位のイケメンなバトラーがにこやかに私達を出迎える。
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