クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
寝ぼけ眼で聞くと、永遠は私の乱れた髪を手櫛で直した。

「午前十一時。このあと、いろいろあるんだ」

十一時……。そんなに寝てたんだ。

昨日の夜は永遠と情熱的な夜を過ごしたせいか、身体がだるい。

「まだ……寝てちゃダメ?」

あくびをしながら永遠にお願いするが、彼は頭を振った。

「予定が詰まってるから起きて」

「……予定って?」

「それは後でわかるよ」

フフッと永遠が企み顔で微笑む。

私がシャワーを浴びている間に永遠がルームサービスで朝食を手配してくれて、二十分で朝食を済ませた。

寝室で着替えを済ませてリビングに戻ると、部屋のドアベルが鳴り、紺の制服を着た日本人の女性が現れた。

……フィレンツェに日本人スタッフ?
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