クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
私はもう……永遠なんて好きじゃない。彼にはあの人がいるんだから。

「私は……澤さんですね。あの達観した感じが凄くいいと思います」

ニコッと笑いながら私は故意にズレた発言をする。

でも、澤さんの初対面の印象は良かったし嘘は言ってない。

「和久井さんってなかなか渋い好みなのね。でも、私も澤さん好きよ」

柳田さんがクスリと笑う。

「じゃあ、私達ライバルですね」

お互い目を見合せフフッと笑う。

彼女とは上手くやっていけそうな気がした。

「ふーん?杏ちゃんって澤さんが好きなんだ」

突然耳元で織田さんの声がして、驚いた私はガタンと派手な音を立て椅子から立ち上がった。

「お……織田さん‼」

どっからわいて出てきたんですか?
< 39 / 309 >

この作品をシェア

pagetop