クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
耳を押さえ織田さんに非難めいた視線を向ける。

「ビックリさせないで下さい。心臓に悪いです」

「そんなこと言っていいのかな?見ちゃったんだけど、コミュニティースペースで本多と」

織田さんが私の目を見ながらニヤリ。

見たって、もしかしておでこにコツンのあれ?

一気に顔から血の気が引く。

「わわわー‼お……織田さん‼」

テンパった私は奇声を上げながら織田さんのスーツの袖を掴んだ。

柳田さんだっているのに、これ以上変なこと喋らないで下さい。

さっきまであなた方の話をしてたばかりなのに……。

目でそう訴えてるのに、織田さんは楽しそうに言葉を紡ぐ。

「杏ちゃん、失語症?それとも何か言われて困ることでもある?」
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