クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
柳田さんが織田さんをギロリと睨む。

「まさか。でも、夜誘ったら断るでしょ?」

二人の間に何とも言えない空気が漂う。

……この場に一緒にいてはマズい気がする。

過去に何かあったんじゃないの、この二人?

私は織田さんのスーツの袖から手を離し、一歩後ずさった。

「和久井さんが一緒なら良いですよ」

「ちょっと、柳田さん!」

……何故私を巻き込むの?私は行くなんて言ってないのに!

私は柳田さんに抗議するが、彼女は私に構わず話を進めた。

「高級焼肉でどうです?」

「いいよ。両手に花か。悪くないね」

織田さんが柳田さんの目を見て満足そうに頷く。

「織田さん、私はけ……‼」

結構です……そう言おうとしたら、永遠と坂田君がやって来て慌てて口をつぐんだ。
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