クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜

頭をガシガシかきながら坂田君は狼狽え、言葉に詰まる。

「柳田さん、うちの若いのからかうのは止めてね。坂田じゃあまだ柳田さんの相手は出来ないよ」

坂田君を見かねた織田さんが助け船を出すと、柳田さんは織田さんをギッと睨み付けた。

「それって私がもう若くないって暗に言ってるの？」

また始まった。

「二人って本当に仲が悪いんだ」

ポツリと呟くと、それを耳にした永遠が私にだけ聞こえるように小声で教えてくれた。

「その逆。あの二人は同期なんだ。織田さんはドクター卒で柳田さんはマスター卒だけどね。仲がいいからあれだけ好きなこと言い合えるんだよ」

……なるほど。

永遠って他人には興味なさそうなのに、意外と周りを見てるんだ。

「ちなみに、織田さんは俺の大学の先輩で同じテニスサークルだった。ここで一緒に仕事するなんて腐れ縁かな」