クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
織田さんにチラリと目を向けると、永遠はフッと微笑した。

ああ……そういうことか。永遠も織田さんに気を許してるから、あれだけ遠慮なく物を言えるんだ。

永遠の視線を感じたのか、織田さんが私の方にやって来て耳打ちした。

「何を二人でこそこそ話してたのかな?」

織田さんの美声と耳にかかる吐息に驚いた私は、ビクッとして思わず立ち止まった。

「こ……こそこそなんてしてないですよ。本多さんが織田さんの大学の後輩だって話をしてたんです。織田さん、耳元で言うの止めて下さい。心臓止まります!」

私が抗議すると、織田さんは目を細めて謝った。

「ごめんね。でも、秘密の話は声を潜めないとね」

永遠と秘密の話なんかしてないのに……。勘繰りすぎだ。

なら、秘密の話をしようじゃない。
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