クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
ひょっとしたらこれも織田さんの配慮なのかな。

私が嫌がらせされないように柳田さんをつかせた?

考えすぎだろうか。

「……和久井さん、和久井さん」

永遠の声でハッと我に返る。

「またボーッとしてる。大丈夫なの?」

「だ、大丈夫です」

「ならいいけど、ちょっと顔赤くない?」

……赤いとしたら、それは永遠が突然私に声をかけたからだよ。

「ここライトが明るいせいじゃない?」

私は笑って誤魔化す。

あまり深く追及しないで欲しい。

「そう?坂田から連絡来たから行くよ」

「はい」

そのまま永遠について行こうとすると、彼から突っ込まれた。

「そんな薄着で行くの?外、結構寒いよ」

「あっ、そうか」
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