クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
坂田君は織田さんの相手をする余裕がないのかキレ気味だ。

「まだまだだねえ、お前。ほら、杏ちゃんこっちにおいでよ」

織田さんが自分の横をトントンと叩く。

「あっ、はい」

坂田君から缶ビールを受け取り、返事をして織田さんの横に座ると、永遠が私に豚汁の入った器を手渡し、私の横に座った。

「はい」

「ありがとう。なんか大鍋で豚汁まで振る舞って凄いね」

「ああ、毎年食堂に頼んで用意してもらうんだ」

へえ、毎年恒例なんだ。

夜はまだ肌寒いし、温かい豚汁はとっても有り難い。

澤さんのお孫さんの話で盛り上がっていると、坂田君がピザの箱を抱えてこちらにやって来た。

「はいは~い、ピザ来ました!温かいうちにどうぞ!」

坂田君が届いたピザを私達に差し出す。

「これは、長谷川部長からの差し入れです」
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