クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜

「わ～、美味しそう」

私がはしゃぐ横で永遠が紙皿を用意する。

ああ……そうですね。みんなに配らないと。

永遠が紙皿にピザを取り分け、私はその紙皿をみんなに回す。

ピザが行き渡ると、長谷川部長にお礼を言った。

「長谷川部長、ありがとうございます。頂きます」

私のはシンプルなマルガリータピザ。生地が薄くて美味しい。

喉が渇いて坂田君がくれたビールに手を伸ばす。

ビールは苦手だけど、他に飲み物がないから仕方がない。

ビールの封を開けようとすると、永遠が「待って」と私の手を押さえて坂田君を呼んだ。

「坂田、ウーロン茶ないの？」

「ありますよ。でも、本多さん、今日は飲まないんですか？」

「ウーロン茶も飲みたいんだけど」

「はい、はい。かしこまりました。全く、みんな我が儘ですよね」

愚痴を言いながらも、坂田君は居酒屋の店員のように素早く動いてプラスチックのコップとウーロン茶のペットボトルを持ってきた。