クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
コートも脱がずに私のところに来て、私の頬に触れる。

「まだ顔色悪い。何でベッドにいないの?食事もろくに取ってないよね?」

「私家に帰る」

永遠の質問には答えず、ソファから起き上がろうとすると彼に止められた。

「駄目だね。結局、俺がいないと食べないでしょ。ラインも無視するし病人をひとりにしておけない」

私に冷ややかな視線を向けながら、永遠は反論を許さない口調で言った。

「リンゴ剥くから食べて」

永遠はコートとスーツのジャケットを脱いでソファにかけると、慣れた手つきでネクタイを外し、シャツの袖を捲りながらキッチンに移動する。

「永遠」

必要ないと言うつもりで永遠を呼び止めるが、彼は「いいから」と言ってキッチンでリンゴの皮を剥くと皿に乗せてソファの前にあるテーブルに置く。
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