cherish【チェリッシュ〜恋のライバルは男!?〜】
「なーんか、昔を思い出すわねぇ…」
ふっと目を細めるミサキちゃん。
一緒の事考えてた!
えへへ、何だか嬉しいな。
何か何か、和やかムードなんじゃない?
謝るなら今よ!!
「あの…ミサキちゃん!」
「ん?」
「昨日は、その…ごめん」
頭を下げる。
一瞬の間の後、上から声が聞こえた。
「もう、いいわよ。」
顔を上げると、ミサキちゃんが苦笑いを浮かべていた。
「ワタシも悪かったわ。
怒鳴ったりして」
それに対して思い切り首を横に振った。
ミサキちゃんが謝る事なんて無いのに。
「今日もアンタに変な態度とったりして…ごめんなさいね」
「ううん」
本当はすごく寂しかったけど…それはワガママだから。
寂しい?
そっか、寂しかったんだ…私。
イライラの理由に今更気付いた。