cherish【チェリッシュ〜恋のライバルは男!?〜】

いつの間にやら、もう夕方。


みんなの所に戻った頃には、夕陽がすごく綺麗な時間だった。


「心ー!どこ行ってたの?」


アユミが少し不機嫌そうに声をかけてきた。


「えっと…千草ちゃんと散歩してきたの。」


「今日、私たち全然絡めなかったね」


由樹がグレーのパーカーを羽織りながら笑う。


「うん。
由樹達は何してたの?」


「え!?」


「…え?」

そんなびっくりされても。

顔、真っ赤だし。


「べ、別に?!
何もしてないけど!」


「怪しいよね〜?」

けらけらと笑う桃。


確かに怪しい。




< 127 / 214 >

この作品をシェア

pagetop