cherish【チェリッシュ〜恋のライバルは男!?〜】
挙動不審な由樹はおいといて
(だって教えてくんないし)
みんなで帰り支度。
「何だお前?」
さっきから、そわそわしている私を怪訝な顔で見るお兄ちゃん。
「何でもない!は、早く着替えてきたら?」
「?変なやつ…」
無理やりお兄ちゃんを遠ざける事に成功。
これで気にせずミサキちゃんを見れる。
ちらり。
既に着替え終わってるミサキちゃんは、Tシャツだけなのにサマになっている。
ミネラルウォーターのペットボトルを片手に、ツネさん達と喋っている。
う、やっぱカッコい…
「やーだー!好夫ったら!」
い?
ツネさんの肩に手を置くミサキちゃん。
さりげないボディータッチ。
キャバ嬢か!
…そうよね、ミサキちゃんがこうゆう人だって事は、十分にわかってたわよ。
それでも私…
「心ー!帰るわよ!」
向こうで手をふって微笑むミサキちゃん。
「うん!」
斎藤心。
15歳。
私の好きな人は、ちょっとオネエな元ライバルです。